名古屋市工業研究所

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よくある質問

樹脂の分析

どんな樹脂で作られているか知りたいのですが。

赤外線吸収スペクトル測定(IRスペクトル測定)で分析をします。

汎用樹脂の単品であれば分析可能な場合が多いですが、特殊な樹脂でデータベースにスペクトルデータのないものはわからないこともあります。

また、多量の添加剤が含まれている場合は添加剤の吸収スペクトルが樹脂の吸収スペクトルに重なり同定できないこともあります。試料は10数ミリグラム程度あれば測定できます。

また、より詳細の分析が必要な場合、熱分析による樹脂の融点測定を行うこともあります。

石などの無機物を多く含んだプラスチックの分析は可能ですか?

無機物やカーボンを大量に含んだプラスチックは通常の赤外吸収分析法では測定できないことがあります。

このような場合は熱分解ガスクロ法を用います。有機物を600度程度で加熱分解し、発生するガスを分析します。

特定ガスを定量分析することは難しいですが、データ集との比較によりプラスチックの同定が可能です。

高分子、プラスチック材料の分子量を知りたいのですが。

ゲル浸透クロマトグラフィー(GPC)で分子量分布測定が可能です。

その材料が、テトラヒドロフラン(THF)、クロロホルム、N,N-ジメチルホルムアミド(DMF)のいずれかに可溶であれば測定できます。得られた測定結果は標準試料(ポリスチレン)との比較による換算分子量です。

なお、試料は10ミリグラムあれば測定可能です。

現在使っている樹脂が紫外線または赤外線を吸収するかを調べたいのですが。

分光光度計を用いた測定が該当すると思われます。

当所には、赤外や紫外領域に対応できる分光光度計があります。ただ、大きさ等に制限がございますので、サンプルの形状については御相談ください。

なお、本測定では紫外線吸収剤等の有無はわかってもどんなものが使われているのかを調べるのはほぼ不可能ですのでその点はご了承ください。

樹脂製品の硬さを調べたいのですが、簡単に評価できる方法はないでしょうか?

硬さ試験により処理品の硬度を未処理品と比較することで相対的な評価が可能です。

当所では樹脂材料の硬度測定用にロックウェル、バーコル、デュロメータ(タイプD)の3種類の硬度計を所有しており、試験片の種類や形状などに応じて測定器を選択しています。

試験片はJISの規格に適合する形状のものを作製して頂くことが原則ですが、規格外の試験片についてもご相談の上で試験をお受けしております。

屋外で長期間使用する製品の耐光性を調べたいのですが?

サンシャインウエザーメータや紫外線フェードメーターなどの促進耐光試験機を用いることにより、時間を短縮して光による劣化をさせることができます。

退色の程度、物性の変化など評価したい項目については別途試験が必要です。

プラスチック製品に含まれている添加剤は分析できますか。

一般にプラスチック成形品には酸化防止剤、安定剤、可塑剤、難燃剤などいろいろの添加剤が使用されています。

それらを分析する手法は含有量によって異なり、基材の樹脂に対して数%程度しか含まれていない場合は、一般に溶剤で抽出するなどの操作が必要になり、抽出物を種々の有機物分析法で分析して同定します。

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