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HOME > 研究所案内-中期目標計画 > 中期目標計画 平成28年度〜平成32年度

中期目標計画

名古屋市工業研究所 中期目標・計画

平成28年度〜平成32年度

1.趣旨

名古屋圏のものづくり産業は、高い技術力を誇る多くの中小企業に支えられて着実な成長を遂げ、わが国の経済を牽引しています。しかしながら、中小企業を取り巻く環境は、経済のグローバル化に伴う激しい国際競争や為替変動による原材料・エネルギー資源の高騰などの外的要因に加えて、急速に進む技術革新や情報化への対応、消費者やユーザーニーズの変化・多様化などにより厳しくなっており、困難な経営を強いられています。

中小企業には、時代の変化に迅速・的確に対応していくために、基盤となる「技術力」の強化と、ニーズに適応した独創的で付加価値の高い製品を継続的に開発する「提案力」の向上が求められています。
工業研究所は昭和12年の設立当時から中小企業の身近な相談機関として、その時代に応じた中小企業への技術支援を行ってまいりました。平成17年度からは目標管理の概念を取り入れた中期目標・計画(第1期:平成17〜19年度、第2期:平成20〜22年度、第3期:平成23〜27年度)を策定し、計画的かつ効果的な技術支援の実施に努めています。
社会経済環境が大きく変容し、ものづくり技術もますます高度化し複合化する中で、工業研究所は持てる力を結集して、“より密接に・より強力に・より身近に”中小企業の方々と一緒になって、地域産業の技術力、競争力の強化を目指します。このために、平成28年度から32年度までの5年間を計画期間とする第4期中期目標・計画を策定するものです。

2.取り組み方針

 (1) ものづくりを担う中小企業の基盤技術を強化するため、中小企業が日々直面する技術課題の解決に貢献します。
 (2) 意欲ある中小企業とともに、技術の高度化・差別化を進め、「名古屋発オンリーワン」の新製品・新技術の開発・実用化を支援します。
 (3) 産業構造の変化に対応すべく、基盤技術の強化と新技術への挑戦による中小企業の新たな産業への進出を支援します。
 (4) 基礎及び応用の両面にわたる知識を習得し、優れた技術を身につけたものづくり人材を育成します。
 (5) 研究成果や新技術の動向を広く中小企業に発信し、新しい価値の創造を支援します。

3.目標と計画

(1)より密接な技術支援を目指して 〜技術課題解決のきめ細やか支援〜

中小企業の抱える様々な技術課題を迅速・効率的に解決するため、技術相談・依頼試験などの基本的な支援機能の強化と技術課題に適切に対応できる企業人材の育成を行うことにより、中小企業の技術のセーフティネットを構築します。
また、製品の高性能・高機能化などにともなう複合的な技術課題に対して、ものづくり総合相談機能を充実してきめ細かに対応します。製品開発など複数の技術分野にまたがり絡み合う課題の解決を総合的に支援するほか、必要に応じて他の支援機関とも連携し広範な技術ニーズに対応して、企業に密接に寄り添った支援を行います。

⇒技術のワンストップ相談機能の推進
・不具合の原因究明など技術課題の解決を総合的に支援します。支援に当たっては、複数の技術分野にまたがる課題を解決するため、企業情報検索集約ツールなどを効果的に活用して、課題に適した試験・分析方法を提案するなど、企業に寄り添ってワンストップで支援する相談機能を充実します。

⇒課題解決力に優れたものづくり人材の育成支援
・企業のものづくり基盤技術力の向上に繋がる人材育成のため技術研修を実施するとともに、その課題と効果を調査し、内容の改善を図ります。また、研修は、自ら考える力を養うことに力点を置いて、座学と実技・実習を連動させ、製品開発などに繋がる企業の企画・提案力の向上を目指します。

⇒地域の大学、研究機関等との連携強化
・地域の大学や公設試験研究機関などとの人的交流を活発に行い、技術連携のシナジー効果による効率的・効果的な技術支援を行います。また、産業支援機関との連携を強化し、中小企業の製品開発を支援します。

(2)より強力な技術支援を目指して 〜ものづくり基盤技術力の高度化支援〜

新技術開発などに加えて、試作開発支援や信頼性評価の向上を支援することにより、中小企業のものづくり基盤技術の高度化を促進します。
また、中小企業が新技術・新製品開発や品質・信頼性向上を進めるにあたり、特長ある技術を集めた「得意技術」の充実と十分な活用、最新技術の高度化や複雑化に対応できる所内人材の育成を図り、新しい価値の創造や新たな産業への進出を支援します。

⇒「開発の見える化」と「信頼の見える化」
・「名古屋発オンリーワン」新技術の開発を支援する受託研究を通して、企業のものづくり基盤技術の高度化を推進します。また、製品開発における支援の両輪として、シミュレーションなどCAEを活用した「開発の見える化」による試作開発支援と、振動・環境試験などを活用した「信頼の見える化」による信頼性評価の向上支援を充実し強化します。

⇒得意技術の充実と活用
・継続的に産学行政共同研究や独自の研究開発を進めることにより、工業研究所の保有する特長ある得意技術を確立・充実するとともに、企業にとって分かりやすく活用しやすいものにします。得意技術を用いた、競争力のある技術や製品の開発を提案・支援します。

⇒支援機能の高度化
・技術の高度化・複雑化や企業への技術の橋渡しに対応できる所内人材を育成します。また、技術動向や企業ニーズに即した計画的な機器導入に取り組み、中小企業の新技術・新製品開発や新産業分野進出を支援する機能の強化を図ります。

(3)より身近な支援機関を目指して 〜技術情報等の受発信の推進〜

企業の技術ニーズをアンケート等により適切に把握するとともに、工業研究所の研究開発成果や新規設備などの技術情報を効果的に発信し、情報交流を広く活発に行います。中小企業に積極的に利用されるより身近で信頼される支援機関を目指します。

⇒企業ニーズのリサーチ力向上
・工業研究所の支援機能を高めるため、利用満足度調査を行って運営状況や課題を調査します。地域企業や業界団体等への動向調査により企業ニーズを把握するとともに、情報収集方法の多様化によるリサーチ力の向上を図ります。また、地域に密着した技術支援をより一層進めるため、名古屋市内の未利用中小企業への情報提供と技術ニーズ調査を実施します。

⇒技術情報発信の推進
・工業研究所の研究開発成果や導入設備等の新しい技術情報を、広くわかりやすくホームページやメールマガジンによりタイムリーに発信し、地域の中小企業や業界・企業団体との技術交流を密接に行います。また、新技術を速やかに紹介するための講演会等を開催し、企業ニーズにも対応した技術情報を提供します。

4.情報公開

工業研究所の効率的な組織運営、研究課題の重点的・効果的な実施など業務実態の透明性を確保するため、外部有識者の意見を聴取するとともに、事業の内容と結果について、ホームページにより公開します。
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