技術相談・依頼試験
お客様A:(部品を見ながら)不良品だ。困ったなあ。
お客様B:名古屋市の工業研究所に相談してみませんか。
お客様A:そうしようか。
(電話をかける)もしもし。
職員(電話の声のみ):はい。名古屋市工業研究所です。
(技術相談室にて)
お客様A:実は電子機器のスイッチ部品に不良品が発生して困っています。相談にのってください。
職員:はい。どんな不良ですか。
職員:はい。どんな不良ですか。
お客様A:(部品を手に取りながら)これがその不良品です。正常にオン・オフが切り替わらないんです。接触不良でしょうか。
職員:そうですね。接触不良なら接点を見てみたいですね。これは分解してもいいものでしょうか。
お客様A:どうぞ。
職員:(分解した部品を見ながら)小さくてよく分かりませんが、何か異物がついているようですね。この異物が何であるかが特定できれば、原因がわかると思います。不良品が発生しないための対策が取れますね。
異物が何か特定するためには、電子線や赤外線をあてて調べるなどの方法がありますよ。
ナレーション:ここでご案内です。簡単な相談は無料ですが、名古屋市工業研究所の設備機器を使って分析や測定を行う依頼試験は所定の料金がかかります。試験の内容によって、料金や試験期間が変わってきます。担当者と打ち合わせの上、納得いただいてからお申し込みください。
[映像で依頼試験の手続きの流れ図]
職員:その前に顕微鏡で見てみましょう。
お客様A:お願いします。
(実験室にて)
職員:有機系異物のように見えますので、顕微赤外分光分析装置による依頼試験をお勧めします。
お客様A:ぜひそれでお願いします。
職員:(結果を見せながら)この異物のスペクトルは、はんだ付けに使われるフラックスの成分に似ていますね。接点にフラックスが付着して、接触不良の原因になっているものと考えられます。接点にフラックスが残らないようにすれば、不良品は発生しなくなると思います。
お客様A:帰って早速対策します。