平成28年1月21日(木)に、平成27年度第3回機関運営会議を開催し、平成26年度で終了した重点研究の事後報告(1件)、平成27年度に実施中の重点研究の進捗報告(1件)、平成28年度から実施する指定研究の事前説明(2件)を行いました。 |
機関運営会議は、外部の学識者等6名から構成されており、当所の研究計画や研究成果等について客観的な立場からご意見をいただき、効果的・効率的な研究の実施や予算・人員等の重点的・効率的配分に反映させるとともに、研究業務の透明性を高めることを目的としています。
平成28年1月21日(木) 13時30分~16時30分
1)重点研究「高機能皮膜の作製と応用技術開発」(進捗報告)
・研究課題名と内容が一致していない。
・外部機関との連携を検討すると良い。
等のご意見をいただきました。これら、ご意見を参考に研究課題名を「高機能皮膜の作製と応用技術開発~湿式電解法によるクロメート代替皮膜の開発~」とし、平成28年度研究計画の内容を一部修正し、目標の達成および成果の普及を推進していきます。
2)重点研究「製品の評価技術に関する研究開発」(事後報告)
・製品の歪評価等への応用を検討すると良い。
・評価方法の標準化を目指すと良い。
等のご意見をいただきました。これら、ご意見を参考にして、成果の普及に努めていきます。
3)指定研究「LEDを利用した省電力装置の信頼性評価技術の開発」(事前説明)
・研究計画が不明確である。
・LEDの評価には光学測定が必要である。
等のご意見をいただきました。これら、ご意見を参考にして平成28年度研究課題名および内容を一部修正し、「電子機器の信頼性評価技術の開発」として、実施することとしました。
4)指定研究「磁界制御による電子材料の計測や合成のための前処理に関する研究」(事前説明)
・研究内容を整理したほうが良い。
・目標、目的を明確にすべきである。
等のご意見をいただきました。これら、ご意見を参考にして平成28年度研究計画を、信頼性の高い磁化特性測定を目指した消磁技術の確立に絞り、「磁気測定精度向上のための消磁技術の確立」として実施することとしました。
(敬称略 順不同)
氏名 | 役職 |
新美智秀 | 国立大学法人名古屋大学 大学院 工学研究科 マイクロ・ナノシステム工学専攻 教授 |
中村 隆 | 国立大学法人名古屋工業 大学 大学院 工学研究科 産業戦略工学専攻 教授 |
岩田則子 | 経済産業省 中部経済産業局 地域経済部 地域経済課長 |
中村 守 | 国立研究開発法人産業技術総合研究所 イノベーション推進本部 上席イノベーションコーディネータ |
田口義高 | 中京油脂株式会社 取締役 開発センター長 |
柘植良男 | 株式会社中央製作所 取締役 研究開発部長 |
研究テーマ名 | 研究の概要 |
高機能皮膜の作製と応用技術開発 ~湿式電解法によるクロメート代替皮膜の開発~ |
アルミニウム系、マンガン系、錫系および亜鉛系を主とした複合酸化皮膜の作製技術を確立してクロムフリー防錆皮膜への応用を図る。またこれらの酸化皮膜は光触媒、太陽電池、熱電素子としての機能を有するものがあり、これらの特性を利用した環境技術への応用を目指す。 |
研究テーマ名 | 研究の概要 |
製品の評価技術に関する研究開発 | 機械製品(ねじ、歯車、金型など)は、その用途で千差万別の設計が必要であるが、多くは経験値に頼った設計や製造が行われている。本研究では、形状の評価、応力解析、破損の要因分析等の測定技術を用いて、経験値を見やすい形にし、迅速的で簡易的な評価技術の向上のための検証実験と解析を行う。 |
研究テーマ名 | 研究の概要 |
電子機器の信頼性評価技術の開発 | 電子機器のパワーサイクル試験とヒートサイクル試験の比較を行って、その違いを明確にすることで信頼性評価手法の確立を目指す。同時に、CAEによる温度上昇、過渡熱抵抗の再現を行い、熱解析モデルの作成指針を確立する。 |
磁気測定精度向上のための消磁技術の確立 | 初期磁化特性はじめ信頼性の高い磁化特性測定を実施する上でネックとなっている消磁技術の確立を目指し、本研究を通じて磁化測定の精度(信頼性)向上に寄与する。 |