研究課題評価

平成23年度 第2回研究課題評価

平成23年度 第2回研究課題事前評価および中間評価について

平成24年1月26日(木)に、平成23年度第2回研究課題評価委員会を開催し、平成24年度から実施する研究の事前評価、平成22年度より実施している研究の中間評価を行いましたので、その結果を公表します。

1 評価の目的

外部の学識者等7名(別添「名簿」のとおり。)から成る研究課題評価委員会において、当所の研究計画および研究成果を客観的に評価し、効果的・効率的な研究の実施、予算、人員等の重点的・効率的配分に反映させるとともに研究業務の透明性を高めることを目的とする。

2 委員会開催日時

平成24年1月26日(木)14時00分~17時00分

3 内容

平成24年度から実施する研究2件について下記5項目に関する事前評価を受けた。

  1. 当所の使命との適合性
  2. 研究目的の妥当性
  3. 研究内容の妥当性
  4. 研究実施体制の妥当性
  5. 成果の波及効果

平成22年度より実施している研究1件について下記4項目に関する中間評価を受けた。

  1. 進捗状況
  2. 当初計画の妥当性
  3. 成果の見通し、問題点の明確化
  4. 計画の見直しの必要性

4 評価結果

(1)事前評価

評価指標 A B C D
工業研究所の内部評価 0件 2件 0件 0件
評価委員会の評価 0件 2件 0件 0件

A:計画どおり実施。
B:一部修正して実施。
C:計画の変更を要する。
D:計画を保留し内容を見直す。
★評価結果に対する当所の対応(別添「評価表」のとおり。)

(2)中間評価

評価指標 A B C D
工業研究所の内部評価 1件 0件 0件 0件
評価委員会の評価 1件 0件 0件 0件

A:今後十分な研究成果が期待できる。
B:今後一定の研究成果が期待できる。
C:今後の見通しに問題があり、見直しが必要である。
D:研究の終了を検討すべきである。
★評価結果に対する当所の対応(別添「評価表」のとおり。)

(3)事後評価

評価指標 A B C D
工業研究所の内部評価 0件 0件 0件 0件
評価委員会の評価 0件 0件 0件 0件

A:目標を上回る十分な研究成果が得られた。
B:目標を達成し、見込み通りの研究成果が得られた。
C:目標を概ね達成し、一定の成果が得られた。
D:十分な研究成果が得られなかった。
★評価結果に対する当所の対応(別添「評価表」のとおり。)

平成23年度 第2回名古屋市工業研究所研究課題評価委員会 出席委員名簿

(敬称略 順不同)

氏名 役職
沖 猛雄 名古屋大学 名誉教授
鈴置保雄 名古屋大学 大学院工学研究科長 工学部長
中村 隆 名古屋工業大学 大学院戦略工学専攻 教授
木本 博 中部大学 研究支援センター 教授
飯田昭夫 いいだ特許事務所 所長
田口義高 中京油脂株式会社 取締役開発センター長
萩原義昭 萩原電気株式会社 代表取締役会長

平成23年度 第2回研究課題評価 事前評価課題概要

研究テーマ名 研究の概要
有機無機複合材料の高性能化に関する研究 ガラス繊維強化プラスチックなどの有機無機複合材料はフィラーの配向や凝集をうまく制御することで性能が向上する。本研究では、複合材料のより高機能化、高信頼性化を目指すため、複合材料中のフィラーの成形時の流動による配向、相分離やフィラーの極性を利用した二次構造の発現、フィラーの核剤としての性質や加工特性への影響について研究を行う。
製品の評価技術に関する研究開発 機械製品(ねじ、歯車、金型など)は、その使用用途で千差万別の設計が必要であるが、多くは経験値に頼った設計や製造が行われている。本研究では、形状の評価、応力解析、モーダル解析、破損の要因分析等の測定技術を用いて、経験値を見やすい形にして、迅速的で簡易的な評価技術の向上のための検証実験と解析を行う。

平成23年度 第2回研究課題評価 中間評価課題概要

研究テーマ名 研究の概要
CAEを活用した樹脂部品の設計技術の開発 本研究では自動車用樹脂部品を対象とした強度解析技術を開発して、CAEによる効率的な設計手法を確立する。また、この技術を自動車関連企業の多い当地域の中小企業へ技術展開することで、これまでの「下請け生産型」から「設計提案型」への体質改善を促し、中小企業の開発競争力強化にも寄与する。

平成23年度 第2回研究課題事前評価表

研究テーマ名

内部評価 外部評価 当所の取り扱い
評点 評価 評点 評価 コメント
製品の評価技術に関する研究開発 18.7 B 19.6 B ・製品の評価目的をはっきりするとよい。
・形状の効果と材料、プロセス特性との関連づけの努力が重要と思われる。
・企業ニーズをしっかりと把握して実施して欲しい。
・中小企業との連携で成果が出てくることを期待する。
中小企業で利用しやすい製品評価技術の確立を目指す。そのために、まず歯車関連企業と連携を進めて企業ニーズを把握し、形状の効果等の検討により、技術を見やすくする評価研究を進める。
有機無機複合材料の高性能化に関する研究 19.7 B 19.1 B ・基礎的検討とともに実用系との比較を行うとよいと思われる。
・見えないフィラーを見える化することに意義が認められる。
・将来どのような製品あるいは依頼者をターゲットにするのか明確にするとさらに良い。
・配向観察技術とあわせて配向制御技術の向上に注力して、高性能化を目指してほしい。
複合材料の流動やフィラーに関する配向技術の研究を進め、熱伝導を必要とする分野の部品の開発などに活かせるようにターゲットを明確にしていきたい。

・評点は、1.当所の使命との適合性、2.研究目的の妥当性、3.研究内容の妥当性、4.研究実施体制の妥当性、5.成果の波及効果の各項目(5点満点)における、評価委員の平均点の合計
・評価は、A:計画通り実施可。 B:一部修正して実施可。 C:計画の変更を要する。 D:計画を保留し、内容を見直す。

平成23年度 第2回研究課題中間評価表

研究テーマ名

内部評価 外部評価 当所の取り扱い
評点 評価 評点 評価 コメント
CAEを活用した樹脂部品の設計技術の開発 18.3 A 17.4 A ・複合材を早期に取り組んではいかがか。
・十分な成果が出ている様である。
・このまま継続して欲しい。
・期待する。実製品への応用を早く期待する。
複合材の担当研究員とも連携し、今後の研究を進める。

・評点は、1.進捗状況、2.当初計画の妥当性、3.成果の見通し、問題点の明確化、4.計画の見直しの必要性の各項目(5点満点)における、評価委員の平均点の合計
・評価は、A:今後十分な研究成果が期待できる。 B:今後一定の研究成果が期待できる。 C:今後の見通しに問題があり、見直しが必要である。 D:研究の終了を検討すべきである。

成果が得られた。 (D):十分な研究成果が得られなかった。