平成24年度公設工業試験研究所等における
機械等設備拡充補助事業関連物件

当地区は自動車、航空機、工作機械などの機械産業が集積し、多数の中小企業により支えられている状況にあります。なかでも金型や切削等により複雑三次元形状をもつ製品を製造している中小企業においては、製品全体にわたる高精度な測定と評価が求められているにもかかわらず、高精度な測定装置を導入している企業は少ないのが現状です。

そこで、本事業では、非接触三次元デジタイザを導入し、複雑三次元形状を高精度に測定する手法を確立します。それにより、中小企業の製品品質の向上と高度な製品開発を支援することが可能となり、地場産業の発展に寄与することができるようになります。

測定結果を処理することで、設計データなどと比較検証することができるようになります。その結果、従来は代表寸法だけを測定して評価していたのに対し、全体を視覚的に高精度で評価することができ、製品品質の把握と生産工程の修正を短期間かつ安価に行うことができるようになります。 また、測定したデータは三次元CADへ移行可能であり、製品機能・生産工程の解析（CAE)ソフトウェアでデータを利用することで、高度な製品開発へ発展することが可能となり、開発工数の低減につながることが期待できます。