2022年度公設工業試験研究所等における
機械設備拡充補助事業

( 補助事業番号 2022M-138 補助事業者名 名古屋市 )

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事業概要

 近年、静音化や低振動化へのニーズが高まり、新製品開発にあたって騒音・振動に関する特性評価が重要視されるようになっています。特に吸音・遮音性能の評価においては、音響管や実験室を用いた測定が行われています。音響管法による測定は小試料で測定が行える利点はある反面、実製品に近い状態での測定に不向きです。一方、実験室法では実製品に近い状態での測定が可能ですが、測定に必要となる大きな試験体製作が困難で試験に踏み切れない企業も多くあります。

 そこで、「吸音率・音響透過損失測定装置」を導入し、新製品開発の段階に応じた測定を実施します。材料の研究開発の段階で好まれる小試料で測定可能な音響管法に加え、研究開発が進んだ製品の試作段階で適しており、実製品に近い状態で測定可能な実験室法の両測定法を併用し、様々なニーズに対応した測定を行うことで地域中小企業の競争力強化に寄与することを目指します。

予想実施効果

 今回導入する吸音率・音響透過損失測定装置により、測定可能な対象物が大幅に増加します。音響管法では小さな試料、実験室法では大型製品、特殊形状の試験体、設置状態の影響を受けやすい試験体を対象とした測定評価が可能になります。各測定法の利点を活かし、企業からのさらなる要望に応えることができ、また、試験片レベルから実製品まで一連の音響特性の関連を調べることができるようになり、新製品開発を一貫してサポートすることが可能になります。

導入設備概要

吸音率・音響透過損失測定装置

吸音率と音響透過損失を測定する装置です。実験室法(ランダム入射条件)と音響管法(垂直入射条件)の両測定手法により、材料から実製品まで防音性能評価をすることが可能です。

設置場所:【電子技術総合センター 2F 電子素子加工実験室(E209)】

 

その他

本事業に係る印刷物等

お問い合わせ

団体名:名古屋市工業研究所(ナゴヤシコウギョウケンキュウショ)
住所:456-­0058 名古屋市熱田区六番三丁目4番41号
代表者:名古屋市工業研究所長 秋田 重人(アキタ シゲンド)
担当部署:支援総括室(シエンソウカツシツ)
担当者名:室長 柘植 弘安(ツゲ ヒロヤス)
電話番号:052-­661-­3161
FAX:052-­654-­6788
E­mail:kikaku@nmiri.city.nagoya.jp
URL:https://www.nmiri.city.nagoya.jp/

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