2024年度公設工業試験研究所等における機械設備拡充補助事業

( 補助事業番号 2024M-312 補助事業者名 名古屋市 )

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事業概要

 近年、製造業においてもDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進のため、製品や金型の形状測定や寸法検査におけるデジタル化のニーズが高まってきています。図面上の寸法数値の検査だけではなく、三次元形状全体を評価することは不良品対策などに有用です。特に、自動車業界では複数部品の一体化が進んでおり、様々な大きさの部品に対して高精度な測定が求められています。

 そこで、測定対象物の外形形状を高精度に測定可能な「非接触三次元デジタイザ」を導入し、形状測定技術の確立により製品や金型の図面化、CAE解析との連携といった技術支援の拡充を図ります。製品開発の効率化や不具合解析、品質向上などの技術支援により、地域中小企業の競争力強化に寄与することを目指します。

予想実施効果

 非接触三次元デジタイザおよび当所に導入されている形状測定可能な機器の特徴を把握し連携することで、不良品の発生や製品、金型の図面化といった中小企業が抱える問題や目的に対して適切な三次元形状データの提供が可能になります。また、三次元形状データを用いた実形状モデルによるCAE解析精度の向上など、三次元形状データの活用方法に関する知見を得ることで、不良品発生の原因追及やMBD(モデルベース開発)などの解析を主軸とした製品開発などに対する技術支援により、デジタルデータの活用によるDXの普及支援を行うことが可能になります。

導入設備概要

非接触三次元デジタイザ

測定対象物に投影した青色光をカメラで撮影することで外形形状を非接触かつ高精度に測定できる装置です。様々な角度から測定することで、対象物全体の三次元形状データを作成できます。複数種類のレンズセットを対象の大きさに合わせて使い分けることで、高精度な三次元形状データを取得できます。取得された三次元形状データは寸法検査、CADデータとの比較に利用可能です。また、3Dプリンタによる造形やCAEによるシミュレーションに活用できます。

設置場所:【名古屋市工業研究所 中間実験工場1階 3Dものづくり支援センター 】

その他

本事業に係る印刷物等

お問い合わせ

団体名:名古屋市工業研究所(ナゴヤシコウギョウケンキュウショ)
住 所:456­­­­-0058
名古屋市熱田区六番三丁目4番41号
担当部署:支援総括課(シエンソウカツカ)
電話番号:052-­­­­661-­­­­3161
FAX:052­­­­-654­­­­-6788
E­mail:kikaku@nmiri.city.nagoya.jp
URL:http://www.nmiri.city.nagoya.jp/

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