名古屋市工業研究所

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HOME > 研究課題評価-令和2年度 機関運営会議(研究課題)

研究課題評価

令和2年度 機関運営会議(研究課題)

重点事業および指定研究に関する意見聴取について

令和3年1月14日(木)に、令和2年度機関運営会議(研究課題)を開催し、令和2年度で終了する重点事業の事後報告(1件)、令和3年度から実施する重点事業の事前説明(1件)、令和3年度から実施する指定研究の事前説明(2件)を行いました。

1 目的

機関運営会議は、外部の学識者等6名から構成されており、当所の研究計画や研究成果等について客観的な立場からご意見をいただき、効果的・効率的な研究の実施や予算・人員等の重点的・効率的配分に反映させるとともに、研究業務の透明性を高めることを目的としています。
 

2 開催日時

令和3年1月14日(木) 9時00分〜12時00分
 

3 会議内容と当所の対応

機関運営会議においては、主担当者のプレゼンテーションに対して有意義なご意見を頂きました。
以下に、構成員からのコメントのまとめおよび当所としての対応方針を示します。

1) 重点事業「樹脂劣化評価手法の開発(R1〜R2)」(事後報告)

機関運営会議におけるコメントまとめ

  • 今まで研究が進んでいないポリプロピレンの樹脂劣化における安定剤の消費について調査されている点が評価できる。評価の高いジャーナルへ研究成果を投稿して欲しい。
  • 精密測定の利点を活かして樹脂劣化の進行状態を細かく解析するなど、導入機器の目的に合わせた事業を進めている。今後、劣化データベースの構築や評価手法の標準化にも取り組まれることを期待する。
  • 熱・光・天候により劣化する樹脂材料の高分解能GCMS解析データに関する情報を素材メーカーと共有することで、中小企業が素材選定時に活用できるようにして欲しい。

当所としての今後の対応

  • 様々な媒体を通じて、ポリプロピレン樹脂の劣化調査について得られた成果の情報発信を行います。
  • 調査結果のデータベース化など、中小企業に活用いただけるよう事業推進に努めます。
  • 様々な樹脂の劣化解析を積み重ねて劣化情報に関する知見を深め、素材メーカーが出している情報と併せてその成果を中小企業に活用いただけるようにします。

 

2) 重点事業「非破壊測定技術の高度化(R3〜R4)」(事前説明) 

機関運営会議におけるコメントまとめ

  • 画像処理や解析技術などで研究所の独自色を出し、この分野における技術をリードして欲しい。
  • 3Dデータについては測定手法の違いによる精度の比較だけでなく、それぞれの長所を活かして複合的にデータが作成できる手法の構築を期待する。
  • 材質毎にX線吸収率が異なることによる測定誤差の追求について、成果を期待する。

当所としての今後の対応

  • 測定や評価に関する研究を深め、X線CT装置による非破壊検査技術の高度化に取り組みます。
  • 当所の所有する測定装置や解析ソフトを活用し、実用かつ複合的な測定・評価手法の構築を進めていきます。
  • 材質や形状による歪みおよび測定誤差の低減を図り、幅広い分野での技術支援を目指します。

 

3) 指定研究「不連続繊維強化樹脂における繊維配向が機械特性に与える影響(R3)」(事前説明)

機関運営会議におけるコメントまとめ

  • 複合材料の配向性と機械的特性の関係を明確にすることは、重要な課題である。研究が単なる計測や検証で終わるのではなく、設計データや部材評価指標として利用できる技術の構築を期待する。
  • この技術をどういった物に応用すれば、製品開発に差別化が期待できるかなど、活用の方向性を提示して欲しい。
  • 繊維配向や凝集性などの繊維状態の制御まで行うことができる低コスト手法の開発を期待する。

当所としての今後の対応

  • 本研究で得られたデータをCAE等に用いるだけでなく、中小企業が複合材料を部材として検討する際の設計や評価に利用できるよう技術開発に努めます。
  • 研究結果からその活用指針を提案し、学会・講演会等を通じて積極的な情報発信に努めます。
  • 本研究から得られた成果を基に、繊維状態の制御による低コスト手法の開発を検討します。

 

4) 指定研究「CFRP積層板の破壊形態に関する研究(R3)」(事前説明)

機関運営会議におけるコメントまとめ

  • 蛍光浸透探傷は比較的簡便であり、異なる負荷形態による損傷の評価・比較に利用可能であることが示されれば、実用上の意義は大きいかと思われる。表面の損傷と内部の損傷との関連性なども含めて検討を進めて欲しい。
  • 中小企業支援という観点で、「破壊前兆を把握したい」というニーズはどこにあるか。相談が持ち込まれる具体的なイメージが分かりづらい。
  • CFRP関連企業の調査とともに近隣公設試験研究機関などとの連携も考えながら、この研究の強みについて再度検討して欲しい。

当所としての今後の対応

  • 自動車やドローンなどで利用が広まっているCFRP部材の安全設計に活かすことができるよう、破壊前兆を含め様々な負荷による損傷に関する知見を取得できるよう研究を進めていきます。
  • 簡便な蛍光浸透探傷によるCFEP部材表面の損傷部位特定の利用可能性および表面・内部損傷の関連性の研究を進め、CFRP関連技術を持つ近隣公設試と連携して支援に努めていきます。

 

構成員名簿

令和2年度 名古屋市工業研究所機関運営会議(研究課題)構成員名簿

(敬称略 順不同)

氏名 役職
水谷 法美 名古屋大学 大学院 工学研究科長・工学部長 土木工学専攻 教授
渡辺 義見 名古屋工業大学 工学部 物理工学科 材料機能分野 教授
末吉 敏弘 経済産業省 中部経済産業局 地域経済部 産業技術課長
山内 幸彦 産業技術総合研究所 中部センター 所長代理
柘植 良男 株式会社中央製作所 取締役 総務部長
旭野 欣也(欠席) シヤチハタ株式会社 研究開発部 部長
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