名古屋市工業研究所

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新規導入設備

補助事業番号 2019M-072

補助事業名 2019年度公設工業試験研究所等における機械設備拡充補助事業

補助事業者名 名古屋市

1.補助事業の概要

 東海地区は自動車、航空機、工作機械などの産業が盛んであり、多数の中小企業が相互に関連して生産活動を行っております。主力である自動車産業は省エネルギー化のため車両の軽量化を進め、生産部品を軽量化素材へ切り替えています。また、材料に関しては環境問題への対応も重要な課題となっており、金属材料の樹脂材料への代替、リサイクル技術の開発、環境対応型材料の活用等がこれらの対策の一つとして実施されています。これらの中で樹脂材料では、品質の精密な設計のために多くの種類の微量な化学物質が添加されることが多くなってきており、この添加物を正確に定性、定量することが高機能化、品質保証等に対応するために求められています。本事業で導入する「高分解能質量分析計」は、樹脂中の様々な有機物を昇温加熱によりほぼ前処理なしで、微量で精密に、かつ迅速に分析することができる装置です。これを活用することにより、いままで当所で対応ができなかった製品トラブルを未然に防止するための情報を企業に提供できるようになり、中小企業の製品品質の向上と高度な製品開発を支援し、地場産業の発展に寄与することができます。

2.予想される事業実施効果

 本事業で新たに高分解能質量分析計を導入することにより、これまで対応できなかった樹脂添加剤分析や新規化合物の正確な化学組成解析が可能となります。これらの分析技術は企業の新規開発、技術課題解決につながり、製造業の多い当地域の発展に大きく寄与できると期待されます。また、導入する昇温加熱方式の本事業の高分解能質量分析計は、東海地方の公設試では見当たらないため、市域だけでなく近隣公設試間の広域連携を通じて、東海地方全域における中小企業の技術課題解決にも多大に貢献できると予想されます。また、小型・高性能化している電子部品等は安価な赤外線サーモグラフィでは拡大率が不足してピーク温度を見逃してしまいます。これに対して本事業で導入する装置は十分な精度と拡大率を有しており、小型部品の上昇温度を正確に測定でき、信頼性の高い製品開発につながります。

3.本事業により導入した設備

1. 高分解能質量分析計

 高分解能質量分析計は分析試料中に含まれる分子をイオン化し、そのm/z(質量電荷比)によって分離し、精密な質量スペクトルとして検出する機器です。精密な質量スペクトルが得られることにより、分析試料の化学組成を精度よく推定することができます。本装置は試料導入部に加熱炉を有することで、室温で気化しない試料に対しても加熱時揮発(分解)ガスとして分析できるため、有機材料全般の分析に対応し、例えば、樹脂、油分中の低分子添加剤の分析、樹脂の熱分解物の分析、樹脂の比較分析等に対応しております。

設置場所:名古屋市工業研究所 研究棟3階 R314

 

2. 本事業に係る印刷物等

令和2年2月発行の『月刊名工研 No.813』 [PDF,501kB]

 

4.事業内容についての問い合わせ先

団体名:名古屋市工業研究所(ナゴヤシコウギョウケンキュウショ)
住 所:456-0058
名古屋市熱田区六番三丁目4番41号
代表者:名古屋市工業研究所長 青木 猛(アオキ タケシ)
担当部署:支援総括室(シエンソウカツシツ)
担当者名:室長 山岡 充昌(ヤマオカ ミチマサ)
電話番号:052-661-3161
FAX:052-654-6788
Email:kikaku@nmiri.city.nagoya.jp
URL:http://www.nmiri.city.nagoya.jp/

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